仕事の完成の対価として報酬を受け取る請負契約は、職人としての腕が最も試される形態と言えます。
自らの裁量で作業時間や場所を自由にコントロールできる自由がある一方、契約した内容を期間内に納品できなければ報酬が得られないリスクがあるのも確かです。
また、納品後に不具合が発見された場合には、契約不適合責任を負うことになり、無償での修正や損害賠償を求められる可能性もあります。
だからこそ、自分の実力を正確に把握したうえでの見積もりが重要です。
請負で安定した収益を上げるには、過去の実績に基づいた精緻な工数見積もりが欠かせません。
自分の得意な領域であれば効率的に進められますが、未知の技術を伴う場合は想定外のトラブルによってスケジュールが大幅に遅延することもあるでしょう。
納期遅延は信用を失うだけでなく損害賠償問題に発展しかねないため、常に余裕を持った工程管理を心がけるべきです。
一つのプロジェクトを完遂するごとに得られる達成感と信頼の積み重ねが、大きな仕事を引き寄せる最強の磁石となります。
納品した成果物がどの程度の期間、どのような条件で保証されるのかを事前に合意しておくことも大切です。
無限に続く修正依頼に対応していては、経営そのものが立ち行かなくなります。
どこまでが契約範囲内の修正で、どこからが新たな追加発注なのかを明確に区別することもプロの矜持と言えるでしょう。
自らの技術に誇りを持ち、細部にまでこだわった高い品質の成果物の提供が、市場における自分の地位を不動のものにしてくれるはずです。